接客フレーズ集Hospitality Phrases
【第4話】「おまたせしました」をおもてなし英会話にすると?
登場人物
カヨ
東京の人気レストランで働き始めたばかり。お客さまと話すのは大好きで、丁寧な対応を心がけている。ただし、英語が苦手なので外国人のお客さまが来ると“フリーズ”する…。
ヒロシ先生
ホテルのフロントで長年働くベテラン。そのスムーズな対応は外国人のお客さまにも大好評でリピーター客がひっきりなしに訪れるほど。実は、学生時代、英語の成績は悪かったとか…。
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先生、この前、「おまたせしました」に落とし穴があるって言っていましたよね?
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はい。というのも、日本だと「おまたせしました」ってとてもよく使いますよね。
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はい。うちのレストランだったら、メニューを出すときは必ず言うし、テーブル会計でおつりを渡すときにも言います。
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電車や飛行機だって、時刻通りに来ているのに「おまたせしました」ってアナウンスされるときもありますよね。友だち同士のコミュニケーションでも、まち合わせで相手が自分より来ていたとき、自分がトイレに行って外で待ってもらったときなどに言いませんか?
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確かに、そんなにまたせていないときも、使っちゃう(笑)。
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でも英語だとこれに該当する表現はないんです。
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えっ!?
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これが「おまたせしました」の落とし穴。
外国人のお客さまに日本語の感覚で「おまたせしました」を使うと、違和感を覚えさせてしまうので、控えたほうがいいですね。
使うのは本当にまたせたとき。これをまずは覚えましょう。
基本Thank you for waiting.
[サァアンキュ フォ ウェイティン]
(おまたせいたしました)
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これは「まってくれてありがとうございます」という意味だから、会計が混んで少し時間がかかったり、開店までちょっとまってもらったり、というときに使うのがいいですね。
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なるほど。
またせる時間が短いときに使えますね。 -
じゃあ、長時間またせてしまったときや、お客さまが気にしている様子のときは、こうやって声をかけましょう。
応用(1)I'm sorry to keep you waiting.
[アイム ソォリ トゥ キーピュ ウェイティン]
(おまたせしており申し訳ございません)
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おまたせしているときに、こうやって声をかけるだけでも、お客さまの気持ちは少しおだやかになりますよね。
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ご案内できるようになったら、またせたことを過去形にするといいですよ。
応用(2)I'm sorry to have kept you waiting.
[アイム ソォリ トゥ ハヴ ケプチュ ウェイティン]
(おまたせしてしまい申し訳ございませんでした)
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なるほど。
でも、できることなら、これを使う状況はなるべく避けたいです…。 -
そうですね。だから、第1回「少々おまちください」で教えたように、「10分ほどお待ちいただけますか」などの目安を伝えられるといいですね。
席が満席などで、いつご案内できるか分からないときは、そのことをはっきり伝えましょう。
I'm so sorry, but there is no table available now.[アイム ソウ ソーリー バットゥ デアリズ ノウ テイブル アヴェイラブル ナウ](申し訳ございません。ただいまあいにく満席です) -
おまちいただいたお客さまに“もうすぐご案内できます”という意味を込めて、「いまテーブルを片付けていますので」などとお声がけすることもあります。
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英語だとこのフレーズで言い換えられますね。
We'll prepare your table as soon as possible.[ウィール プリィペァ ユア テイブル アズスーンアズ パスィブル](できるだけ早く席をご用意します) -
使えるフレーズがいろいろありますね!
今まで外国人のお客さまをお待たせしているときに、「イライラされているかも?」と思ったけれど、実は見て見ぬふりをしていたので…(涙)。 -
それは一番よくないね。最初は間違えてもいいし、つっかえてもいいのだから、気持ちを込めて言えば、誠意が伝わります!
私もそうやって覚えてきたんですよ。 -
そうですね!
私もとにかく話すことが大事だと思って頑張っています。
ただ、外国人のお客さまの英語を聞き取れないこともよくあって…。 -
「もう一度言ってもらえますか?」と言えばいいんですよ。
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それが分からないんです!
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では、次回は聞き直すときのフレーズを教えましょう!